内容なんて何でも良いから、赤ちゃんと会話してほしいんだけどな ① ~わからないように見えるだけ~

 

重症心身障害児施設で友人が働いている。

日々の生活に継続して医療を必要とする子どもたち。

 

毎日来る親もいる。

全然来ない親もいる。

来れるようになる親もいる。

来なくなる親もいる。

 

福祉の現場はいろんなことが起こる。

 

 

初めて聞いたとき、

私の目からウロコが落ちた話を少しだけ。

 

 

 

 

見た目にはどうしても

全然わかってなさそうに見えちゃうんだなー。

 

身体の自由が無いと、

心の自由も無いように見えちゃうのかなぁ。

 

でもさ、耳元で

「今日は秋祭りだから、おかあさん来るってさー」

て言うとね。脈拍が上がるの。

 

おー!嬉しいね、そうねそうねて思うじゃん。

「だから朝ごはんちゃんと食べなー」て続けたら、

プイって。目が!

コラいまプイってしたでしょ!わかるわ!笑

 

私が作るごはんなんて、

もとの色しか残ってないのにさー

これキライだからやだーみたいなの言うの。

ん?言う?いや言葉は出ないか。

まだちっちゃいもんねぇ。わがまま言いたいよねぇ。うんうん。

 

でね、

おかあさん、急に来れなくなっちゃって、

さっきまで元気だったのに、熱が出て

救急車呼んだのよ。

 

私は厨房にいるから、全然わかんないけど、

なんか、お祭りの日って、

イレギュラー多いんだよねー。

 

んもー!おかあさん!

個人情報に文句言ってもしょうがないけど!

 

あの子のためだけの、特別お祭りメニューで作ったのにぃ!

熱発したら、私の頑張り全部パア!

しどいよ!!

吞まなきゃやってらんねー!!!

 

 

 

 

若い頃の私、そんなこと知らなかったから、正直ビックリした。

んで、絶対この話、忘れないにしようと思った。

 

 

題目回収のゴールが遠いので、いつかまた。

つづく。