「美味しくいただく国語」楽しみです(親が)

 

本家の『美味しくいただく国語』には全然及ばないだろうけど

それっぽいことをやってみたことがある。

新解さん新明解国語辞典)の名前をタカラが認識したのも、この時だ。

 


入塾前の松江塾さんから

音読課題のサンプルに、夏目漱石の『坊ちゃん』をいただいて

なんとなく読ませるにしても、昔言葉で難解な単語が多かったので

こりゃ噛み砕く必要があるなあと思ったのだ。

 

 

そしてこれを動画で撮り残した私、マジGJだった。

最初は、幼いタカラが頑張っているのが可愛くて

何度も繰り返し見る

 

何度も繰り返し

 

 

何度も繰り返すうちに、気付いてしまった。

 


新解さんで言葉を探す私を、ボーッと死んだ目で待つタカラ

脱線しようとするタカラを力づくで引き戻して笑顔を消し去る私

「やる気が無いなら終わるよ!」と脅す私

 

…なんじゃこりゃ。自分のダメ親っぷりにガッカリだ。

 

 

 

思えば、あの冬のサンプル音読チャレンジの時期は、

松江塾って、こんな音読を小1がやってるの!?と私が焦っていて、

楽しさの優先順位が低かった。

 

 

 

マル。で区切って1文読んでは

「コレわかんなーいって言葉はどれ?」

「〇〇〇、これどんな意味だー?」

「つまりどんなこと言ってると思う?」

 

開始早々に

「親譲り」で止まった。

「無鉄砲」で止まった。

「小供」で止まった。

「時分」でかなり止まった。

「腰を抜かす」の説明では、腰が大事を説明するのに、うどんが登場した。

なにしろ新解さんの答えを小1用に噛み砕いて伝えても、

相手は首をかしげている。

 

でも、

「弱虫やーい」と囃したてた

のところで、タカラが

「…わるぐちだ」とボソッと言って、

ものすごーく嬉しかった。


2階から飛び降りちゃったところでは、

読みながら、タカラの目がビックリして大きくなっていって、

いやはや嬉しかった。

 

 

読みながら想像できる1年生!すごーい!

ハイ先生!ココですよー!ココに天才がいまーす!

あと親バカもいまーす!と大騒ぎしたともさ。

 

 

進度はゆっくり、脱線も道草も何でもありで、

読み切るのに3日かかった。

で、私がものすごーく大変だったから、もういいやー、と思ったのに、

「またやりたい!」と言われて、地層の課題でもやった。

 

実際に入塾してからは、

小2のレベルで匙加減された音読課題でホッとして……あれ?今に至ってるわ。

 

 

ちなみに、ようやく読み終えてから、

 

坊ちゃんが大人になると、学校の先生になるんだよー、と教えたら、

「あー!真島先生みたいなカンジ?」と言ったのが笑えた。

小学校で出会った先生とは、規格が違うことに気付いていたようだ。

なにしろ、うん○書いてたもんね。

 

 

 

あと、この記事書くのに本人の記憶を確認したら、

「あー、自分で手を切るやつね」だそうな。

…それだけ?

あの時の母の、精一杯の美味しさを提供したのに?

こんなに長文書いちゃうくらい思い出詰まってんだけど。

 

 

まあそんなわけで、本物の美味しさを早く味わいたいわけですよ。親がね。(よし、長くなったけど題目回収完了!)