相槌上手な大人になって欲しいから、ひつこく細かく、母は言葉を選べと言い続けるのだ。

 

外を見ると

すでに 雪が降り始めている。

 

 

タカラー、雪降ってきたよー

 

「そうなのよー☆」

 

 

お!

 

 

今までなら「うん知ってる」なんて

可愛げの無い返事をしてたのに。

 

そうそう、それだよ。

自分はもう知ってますけど?みたいに

聞こえちゃう返事は失格だからね。

 

 

 

 

そう。私はひつこい。そして細かい。

 

 

今の返事は感じ悪いぞ

その言い方は偉そうだ

家でやってることしか、外では出来ないぞ

 

そんなんじゃ

お友達の家にお泊まりなんて

許可できんな

 

オマエの思い通りになんか

地球は動いてないんだ

 

 

愛想が良くて

相槌に共感があって

すぐに行動できる

 

 

そんな大人を目指している子を

誰も傷付けたりしない。

 

 

 

うるさすぎて細かすぎてひつこすぎる

かもしれない。

 

でも、君が世界で一番大切な宝物だから

 

母は小言を言い続けるんだよ。

 

あなたの良さを

全世界の人類にわからせるためにね。

 

 

 

返事のしかた なんて、

あと何年かしたら

きっと素直に聞き入れてくれなくなる。

 

小2の今だから うるさく言えるんだよ。