自分の子を呼び捨てにする親は多いと思う。
私もする。
眉間にシワ寄せて叱る時なんて、特にそう。
でも母業が通常営業の時は、
意識して『さん』付けで呼ぶ。
『彼女』という呼び方も意識して使う。
私の分身ではない。
私の自由になる存在ではない。
独立した別の人格で、
私の所有物ではない。
そんなあたりまえの常識を
いつも忘れずに意識していたいから。
この先に必ず訪れる
いつか彼女が私たちのところから巣立つ時を
きちんと喜べるように心構えをしている。
経済の自立は、あと10年以上も先だけど
精神の自立は、あと3年くらいで始まる。
なんなら今すでに片鱗が見えるもんね。
そんな気の早い予行演習をしていると、
家庭での助詞の使い方が丁寧になります。
「タカラ明日図書館何時に行く?」
「タカラさん、明日は図書館に行かなくちゃだけど、何時におうちを出発しましょうか。本を返すだけ?それとも読んでから借りる予定はありますか?」
「タカラ晩御飯できたから机片付けて」
「おーいタカラさん、夕飯がもうすぐ出来ますから、そろそろ机の上を片付けてくださいなー。今は何をしてるの?あとどれくらいで終わる予定ですかー?」
親の都合に合わせて動くような、つまらん人間にならないでおくれ。
アナタの予定と私の予定、どちらも同じ価値があるんだから、
話し合って擦り合わせて妥協点を平和に見定めましょうよ。
と意識させたい。
自分の時間をどう使うか
やるべきこと、やりたいこと
相手の予定、自分の願望
きっと自学の歩みにつながっていくと思うから。
ただし母が怒る寸前も丁寧になるので
「タカラさん、ちょっと座ってください」
と呼びかけると
やっべー!なんかバレた??
みたいな顔になったりする。笑
脅かしてごめんね。