自分が嫌いだからって『ろくでなし』ではないの巻

 

昔勤めていた職場に

ものすごく個性的な性格の

ものすごーく体格のよろしい

上司がいた。(既婚40代女性)

 

 

すげー難題をこれでもかと振られて

朝5時から夜9時まで働いて

朝から晩まで困らされて泣かされて

連続勤務を数えるのも諦めて

1日トイレに行くヒマも無く

体重が減りすぎて友人に心配され

睡眠不足で深夜の交差点で寝落ちして

お巡りさんに

「僕の娘だったら転職させるよー」

と言わせたり

未だにその職場近くを通ると動悸がするので

有名な観光地なのに距離を置く。

 

 

まじでくそだなこんにゃろうぜってーゆるさねーかんな!

と思っていた。(独身20代のポレ)

 

 

そんな二度と会いたくない上司の

たった1つだけ尊敬できたところ

 

出勤時、退勤時、

上司のコックピットに声を掛けて挨拶すると

(勤務年数長い人は机まわりを私物化しがち)

必ず手を止めて顔を上げて

目を合わせてニコッと微笑み

挨拶を返してくれる。

 

これだけ。

 

 

これだけ、だけど

これを毎日すべての従業員にやってらした。

 

 

自分が管理する側になったとき、

同じことをやってみたけど

 

人間の3食を提供する職場だと

朝食出す人、朝食片付ける人、昼食出す人、事務する人、おやつ出す人、昼食片付ける人、夕食出す人、夕食片付ける人

すべてバラバラに出勤と退勤

合間に昼休憩と会議と巡回と打合せと

 

大変!

仕事が進まない!止まる!忘れる!

 

 

あのくそばばあ仕事してなかったなこんにゃろう

 

と気付いたけど、

悔しいから頑張っているうちに

自分の基本装備になってきて

私の評価は実力を伴わずにグイグイ鰻登り。

 

仕事の効率は悪いままだったけど

周囲の手助けが増えて WIN-WIN てやつだ。

 

納得いかねー!けど事実。

 

 

つまり、どんなろくでなしでも

1個くらいは見習えるポイントがある。

と思って

つまらない話でもきちんと聞いてやる…ようにしている。

(態度の基本が偉そうなポレ)