お義母さん、のんびり老後の予定だったのにねぇ…

 

いつまで経っても 環境を変えても

人生の夏休みが永遠に続いている姪っ子

 

仕事の休みを利用して

義母と姪を車に乗せて

グループホームへ行ってきました

 

 

会いに行ったばあちゃんは

私から見ると

オットの姉の旦那の実母

 

普通に考えたら

会う機会なんて無いはずのばあちゃん

 

10年前には

子どもを慈しむのが苦手な義姉の代わりに

姪と甥の躾と家事を

全面協力していたように見えた

 

 

 

ばあちゃんが老いる前は

たしかに躾が行き届いて

家事もスムーズで

義姉も気持ち良く働いていた

ように思う

 

孫はだんだんと強くなり

ばあちゃんは弱くなり

家事が危うくなり

家庭のバランスが少しずつ変わっていった

ように見える

 

それでもずっと

居場所が無くなっていく姪の

心の拠り所だった

 

 

 

両親の声は心に届かないし

(そもそも両親の言葉がいろいろ足りてない気がする)

義母の声も 私の声も

姪の心には届きにくいけど

 

ばあちゃんの言葉には素直になれる

 

 

ばあちゃんに会っても

私はもちろん 義母のことも

他もいろいろわからない

 

でも姪のことだけは覚えていて

未だに心配し続けていた

 

 

「あんたは今は何してんのー?」

 

学生の身分が無くなって

就職活動もしてない

浮き草の姪は何も答えられない

 

答えられない自分を情けなく思えるなら

まだなんとかなる

てゆーか人生まだ始まったばっかり

結論出すには早すぎる

 

姪子ちゃんは今ね、仕事を探してるんだよー

とポレが助け船を出すと

余計なこと言わないでよ!の顔で

こっちを見る姪っ子

 

「そーだよねぇー、なーんにもしないってわけにはいかないんだよー。人は誰でも稼がにゃならんのよー。そーかぁ、お仕事探してるんだねー。偉いねぇ、ばあちゃん応援してっから、頑張りなよーぉ!」

 

ばあちゃんナイス!

勤労と納税は日本国民の義務だって

この子の骨身に叩き込んでおくんな!

 

 

 

髪の毛が上手に洗えるようになってきたじゃん

心の準備をして大きな声で挨拶出来たじゃん

「おはようございますっ」

今は昼だけどな笑

 

 

ポレの就職活動に合わせて

ハローワークに一緒に行こう

ドラッグストアで履歴書買って

うんうん唸りながら

自分の履歴書を作ってごらん

 

上手く行かなくてあたりまえ

教わってないんだから

きっと完成しない

 

だけど自分が行動して

上手くいかないなぁって

自分が実際に苦労するのが

大事なんだよ

 

仕事って大変だよね、甘いもんじゃないよね

 

働いたこともないくせに

知ったふうなセリフを吐くところが

問題なんだよ

 

『知ってる』じゃなくて

『聞いたことある』だろ

 

 

 

よその家庭にあんまり関与すると

義姉が逆ギレして都合良く責任転嫁されそうだ

 

でも大事な義母が困ってるから

いつまで経っても老後がのんびりしないから

 

バランス感覚に神経を削られる

私は姪子の親じゃないからなぁ…

 

 

「今日という今日は、鬼ババァになって叱ったよ…」

と義母が私に愚痴る

 

叱る方も辛いんだよね…伝わらないねぇ…